当日の様子をレポートします
ワークショップ当日は課題1・2の参画企業様・メンバーが集まり、お互いの課題に対して技術の取り組みや情報共有、活発な意見交換が行われました。
ワークショップの様子
約100名がご視聴いただき、無事盛況に終わりました。視聴者様からのメッセージを一部公開します。
PUFを興味深く聞かせていただきました。
食と健康は表裏一体と思っていますが、ライフスタイルという観点での生活の変化の訴求をもっと進めることが出来れば一気に世の中変えることが出来る可能性があると思います。今後の取組み期待しております。
小型のガス分析装置は面白く応用の可能性が高いです。
フードロス課題の解決策として、アップサイクルが期待されますが、「フードロス=ゴミ」という認識が日本では多く、安全性において課題が多くあると、感じています。先生方が研究される技術は上記課題の解決にも役に立つ、非常に重要な技術であると感じました。引き続き、オープンイノベーションで議論いただけますと幸いです。
アンケートでいただいたご質問に回答します。
食品トレーサビリティを構築するにあたって商品の輸送に際してデータロガーを使用しての対応の有用性を教えてください。また、どこまで詳細にやることができるのでしょうか、またやる必要があるのでしょうか。
ご質問ありがとうございます.データロガーシステムで食品トレーサビリティを確保することで,食品輸送時に品質管理情報だけでなく対象食品の生産者や加工情報・流通経由情報なども改竄されることなく、真正性を保ったまま消費者に提供することが可能になると考えます。どこまで詳細にやるかについては、データロガーシステムで使用するセンサーおよび実現のためのコストと対象となる食品の経済的価値とのバランスを勘案して検討していきたいと考えております。
基準となる期日(例えば、賞味期限や消費期限など)を設定するために活用できる、検出成分とその閾値、などが決定されれば有意義かと思いました。野菜などにも賞味期限が設定できれば面白いです。しかし、農作物など個体差が大きい対象において、n = 5程度で測定した結果を基に閾値を設定して統計的にすべての場合が説明できるのか?という点は常に疑問に思っています。
良好な状態から徐々に品質が劣化していき,ある一定のレベルを下回った時点で賞味期限が来てさらに品質が下回り、消費期限が来ます。我々のシステムでそれらを追跡することは原理的には可能だと思います。センシングとデータロガーシステムがある程度安価に開発できれば膨大なトレーニングセットを集めることが出来るので個体差の問題も解決できるのではないかと思います。一つに解決すべき課題を提案していただきありがとうございました。
周囲温度に影響しない温度や湿度のセンサーは重要だと思います。コンテナー内部は、低温から高温,高湿度になると思います。デバイスの堅ろう性は確保できるのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。一般に電子デバイスは多様な温度・湿度環境下で使用することが想定されています。例えば、半導体の温度グレードとしては 民生用(0~70℃) 産業用(-40~85℃)車載用(-40~125℃)などがあり電子デバイスが使用可能な温度グレードが設定されています。食品等の流通環境をモニタリングする場合、電子デバイスは民生用あるいは産業用のグレードで実装すれば問題なく使用可能であると考えます。
最後までお読みいただきありがとうございました。次回のワークショップ (課題3 廃棄ゼロ循環型食品素材の開発と利用 )は 2022年 3月 2日(13:00-15:00)を予定しております。詳細につきましては近日中に公開します!